「会社のために」働くな 「会社のために」なんて信じるな

あなたは「会社のために」って言葉を言われたことがありますか。
そんな言葉を信じたらダメですし、そんな言葉を使う上司も信じたらダメです。
間違っても、会社のために働こうなんて思わないでください。
そもそも、会社は人間じゃない。どうせ尽くすなら信じた人のために尽くすべきです。
あなたの働く職場には、信じても大丈夫な人はいますか。そういう人がいるのなら、もう少しその職場で頑張ってもいいかもしれません。でも信じれる人がいないなら、職場を変えることを考えるタイミングなのかもしれませんね。

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「会社のために」働くな

会社という大きな組織の中で働いていると、「会社に仕えている」と錯覚しがちになります。
でもあなたが一緒に働いているのは誰でしょう。職場には、上司、同僚、部下といった人間関係が存在します。実際に一緒に働いているのは「人間」ですよね。

もし嫌なことをされたとしたら、それは会社じゃなくて、人です。
もし嬉しいことをされたとしたら、それも会社じゃなくて、人です。
会社に暴言を吐かれることも、暴力を振るわれることも、あるいは仕事の成果を褒めてくれるのも、会社じゃなくて人です。

なので、会社のために、なんて言葉は、まやかしです。人の気持ちを利用しようとする連中の悪魔のささやきだと思えばいいんです。ブラック企業なんかでよく使われる言葉です。

歴史を振り返ると、戦時中によく使われた言葉に「お国のため」というものがあります。これは、政治家や軍の指導者が国民に自己犠牲を強いる際に使った言葉です。「国のために命を捧げることが美しい」とされましたが、実際には一部の権力者が都合よく利用していただけの側面もあります。

同じように、「会社のために」と言われたとき、その言葉を疑ってみるべきです。

それは本当に全員のためなのか?
それとも、一部の人間の都合のためなのか?

「会社のために」って言葉は「みんなのために」って意味で使われていると思うのですよ。「みんなのために」って言われているのに、従わなかったら、「みんな」を裏切った気持ちになりますよね。

実はそれがすでに術中にはまってることになるのです。

上司も同僚も部下も、それぞれの価値観や感情を持っています。同じ会社に所属しているからといって、すべての人が「会社のため」に働いているわけではないんですよ。ほとんどの人が自分のために働いていますし、本来はそうあるべきなんです。

結局のところ、上司は「俺のために」って思っているわけです。だけど、自分がそれを背負いきれないのを知っているから、「会社のために」なんて言葉で誤魔化してくるわけです。

「会社のために」なんて信じるな

時には上司から「会社のために一肌脱いでくれ」みたいなことを言われることがあるかもしれません。だけど、そのときに考えてほしいのは、「本当にその自己犠牲は意味があるのか?」ということです。

例えば、残業や休日出勤などを頼まれたとき、それは会社のためですか? それとも、上司のためですか? 自分に問いかけてみてください。

会社のために、なんてものはまやかしです。会社は上司たちの意思で動かしているので、結局は上司のためにするかどうか、ということです。
もしも上司の都合のためだけならば、それに従う必要はありません。そんな上司は、頑張った部下に対して何も思っていませんし、その時だけ感謝をしたとしても、1日経てば忘れるでしょう。

例えば、あなたが望まない部署への異動を打診されたとしましょう。残業や休日出勤ではなく、3年くらはその部署で働く覚悟を決める必要があるという状況です。

「会社のために、行ってくれ。任せられるのはお前しかいない。その内絶対俺が戻すから」

そんな風に熱く口説かれたら、頼られてると思って、一肌脱ごうと思ってしまうかもしれません。
決断する前に、この上司が信用できる人なのか、よく考えてみてください。これまで、信用できるような行動をしてきた人か。

会社のためになんてことは一切考えないでください。会社なんて抽象的な存在は、あなたのことを考えてくれるはずがないからです。会社はあくまで利益を追求する組織であり、一個人の人生を保証するものではありません。
だから、異動を打診してきた上司を信じられるかどうかです。

「会社のためには行きません。◯◯さんのためなら行ってもいいです。絶対戻すっていうのは、嘘じゃないですよね」

しっかりと目を見て、こう言ってみましょう。信用できる人なら、しっかり目を見て返事をしてくれるはずです。

この方法はシンプルですが、意外と効果はあります。
というのは、あなたが言われる側の立場なら、どう思いますか。結構覚悟がいるんじゃないでしょうか。

僕も以前、ある取引先の担当者に、言われたことがあります。
5社ほどある取引先の中で、なぜかA社だけが、依頼している仕事の単価が高いところがあったんです。ほかの4社よりも10%ほど高い状態が、僕が着任する前から続いていたようでした。理由はよく分からないけども、以前に値上げ交渉をしてきたのが、A社だけだったみたいです。
そして、ある時、値段が据え置きだった4社のうち、B社がA社の引受単価を知り、B社の値上げを交渉をしてきました。
タイミングが悪く、予算の都合で、僕はその値段交渉は応じられませんでした。というのも、その年度は例年よりもお金がかかるイベントがあり、当年度の予算をどうやって削るか苦心していたからなのです。
担当者は納得がいかず、食い下がってきました。
仕方なく、次年度になったら必ず値上げするということを伝えたら、その担当者に言われました。

「コジートさんがいうなら待ちます。でもコジートさんて、来年もこの支社にいるかどうか分からないですよね。必ずっていうのは、嘘じゃないですよね」

試されていると思って、ドキッとしました。こんなことを言われたら、忘れるわけにはいかないです。
予想どおり、次の年の春、異動で支社を離れることになりましたが、きっちり引き継ぎをして、その後も状況を追っかけて、無事値上げに応じたことを確認しました。
会社同士の約束だったら、ここまで意識はしていなかったでしょうね。引き継ぎくらいはしたかもしれませんが、異動したら、さっさと忘れてたと思います。

人生がかかっている時に、人を信じるのは簡単なことではないですよね。だけど、自分が「信じてもらえる人間」になろうと考えたとき、その難しさが分かるはずです。信頼を築くには時間がかかるし、誠実であり続ける覚悟が必要なんです。

一方で、裏切るのも意外と難しい。人間関係が深まるほど、裏切ることへの罪悪感が生まれるからでしょう。だからこそ、本当に信じられる人と関係を築くことが重要であって、「会社のために」なんていう連中のことは信じない方がいいんです。

まとめ

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

本記事では「会社のために」という言葉は信じないほうがいいっていう内容で、解説しました。
「会社のために」という言葉は、人の気持ちを利用した無責任な言葉です。ブラック企業でよく飛び交う言葉です。
「会社」じゃなくて、「人間」を見ましょう。
そして信用できる人が一人もいないような職場だったら、思い切って転職を考えた方がいいかもしれませんね。

▼本記事のまとめ

  • 「会社のために」働くな
    ・言ってくるのも、やってくるのも、会社じゃなくて、人間
    ・「お国のために」と同じような使われ方をするのが「会社のために」
    ・「会社のために」なんて言ってくる上司も信じない方がいい
  • 「会社のために」なんて信じるな
    ・言ってきた上司をどこまで信じられるかどうか
    ・「会社のためじゃなく上司のためならやる」と言ってみる。その時の上司の反応で判断すればいい。
    ・自分が言われる立場になった時のことを想像すると、覚悟がいることが分かる。
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